5.パワーアンプ交換

それは2004年1月8日深夜の電話がきっかけでした。
静岡のともぞーさんからのお電話で、いろいろとお話しをしてたんです。
実はこちらから先日まで使っていたキャプチャボックスを長期レンタルするお話しが進んでいた矢先でして
そんな話をしていたのですが、まさに瓢箪から齣!
アンプを譲っていただくことになったんです!

で、1月9日。
静岡からPHASEさんまでともぞーさんに来ていただき(でも臨時休業だったのでSAMMへ移動)
アンプを受領しました(こちらからはキャプチャボックスをお渡しできました!)

そのアンプとは、KICKERのZX460という定格出力30W×4chのパワーアンプです。
このシリーズは現行品にフルモデルチェンジする前のモデルで音質・駆動力で定評のあったアンプです。

そして1月10日、装着作業を行いました。


1.パワーアンプの交換手順


まずはオーディオ系のバッテリー電源を落とします。
通常はバッテリー端子を外しますが、ワタシはメインヒューズの代わりにサーキットブレーカ(写真参照)を
装着しています。いわゆるブレーカですので、定格容量を超えるとスイッチが切れまず。
そして最大の特徴がスイッチ一つでラインカット出来ることなのです。
音質的には悪くなるらしいのですが・・・(汗)


電源をカットしたあとは安心してじゃんじゃんいぢってください(笑)

分かりました。

とばかりにヘッドユニットをバラしました。
今回はすでに着けていた外付けアンプを入手したアンプへ交換するだけなのでヘッドはいじらなくても
出来そうなのですが、ヘッドとアンプを結ぶRCAケーブルの行き先を間違えないよう念のために
バラしました。ウチのシステムはヘッドユニットでネットワーク設定を行いツイータ(以下TW)と
ミッドバス(=同MID)を別々の系統のアンプで駆動するマルチシステムですので、RCAケーブルを
MID・TWを間違えてしまうと最悪TW本体が飛んでしまいます。
左右は赤/白ですぐ分かりますけどね。
実は、システムを組んだ当初はTW系、MID系でRCAケーブルを違うメーカーで使っていたんですけど
TW系で使っていたモンスターのケーブルをミッドで使ったら好みの音で、しかも入れ替えてしまったTW側は
音が濁った感じに感じられたので、MID側も同じケーブルにしてしまっていたんです。
もちろんバラしたあとは行き先札を着けました。

続いては今までのアンプ(アゼスト・APA4161)を外す作業です。
といっても配線を外しておしまい(笑)

ついでにいらなくなった配線(上記の通り以前使っていたRCAケーブル(=水色の線)を撤去しました。

そしてその後はやっとNEWアンプ設置です。
まずは仮置き・仮組みして配線長確認し、OKを確認してから組み始めました。

まずはスピーカラインの接続。
今までのアンプはY字端子をケーブルに圧着して、それを結線していたのですが、
今回は被覆をはぐった配線の芯線をアンプの端子台に直接刺してイモネジで留めるタイプです。

ですので、今まで使っていたAUDIAの金メッキ端子(手に持ってるもの)

を惜しみなく切り離しました。

そして前述の通り被覆を剥いて手で撚り端子台へ刺して固定しました。
今回はアンプ1側をMID、アンプ2側をTWへの出力としましたので、TWからの線と
MIDから来ている線を間違いないように結線しました。

上の写真ではスピーカケーブルの他にRCAケーブルも結線しています。
RCAケーブルもMID/TW間違えないようにね♪

さて、ソースラインの結線が終わったところで、お次は電源周りです。

電源側の入力端子もスピーカ側と同様に直接差し込むタイプでしたので、以前使っていた
丸形端子は切り離しました。
そして8G(G=ゲージ、太さの単位。8G≒8sq.です)のケーブルを端子に刺すのですが、
以前デストリビューションブロックに電源線を同様に結線する際に撚った配線がばらけやすく
抜けそうだったことがあったので、今回はこんなもの(↓)を使いました。

これは円筒状の金具で電工用語ではこんな感じのを“リングスリーブ“なんて言いますが
リングスリーブは主に2本(またはそれ以上)の線を圧着する際に使用しますが、これは
被覆を剥いた電線にかぶせて端子に止める際に使用します。

ということで

被覆を剥いて、


スリーブをかぶせて、(写真ではまだ着いてますが)はみ出したヒゲ線を丁寧に切って


アンプに差し込み、イモネジで固定しました。

これを使うことによって、撚り線より設置面積が増えますし、より確実に固定できるのでおすすめです。

以上で設置作業の結線の部分は完了です。
ちなみにこの作業は実質1時間ほどで完了しました(のんびりやらなかったらもっと早いかな?)


2.パワーアンプ調整

外付けアンプの場合は取り付けして終わりではありません。
ヘッドユニットとパワーアンプとは前述の通りRCAケーブルで接続されますが、ヘッドユニットからの
出力電圧がメーカー(や、メーカによっては機種)によって異なりますし、RCAケーブルの長さによっても
変わってきますのでパワーアンプ側で入力信号の入力感度を調整してあげなければなりません。

で、調整方法ですが、諸説ありますが。ここではワタシがやった方法を方法を書きます。

1.パワーアンプの入力感度(ゲインとも言います)調整つまみをミニマムにします。
2.ヘッドユニットのボリュームを最大音量の75〜80%程度に上げます。
3.入力感度を少しずつ上げていきお好みの所まで上げます。
4.もう一方も同様に調整します(4chアンプの場合)

※一応同様のことがパワーアンプの取扱説明書にも(英語で)書いてありました。

一般的にはゲインを絞ると繊細な音になりゲインを上げるとパワー感のある音になると言われています。
ただ、この調整はかなり微妙です。
さくっと上げていって音割れするところ(=ミニマムからこの位置までが調整範囲になります)を探ったあとは
少しずつ調整し好みの音を出すようにしなければなりません。
この調整はドライバーを回すのではなく回そうと力を加え始めたところからすでに音が変わりますので。。。


3.ヘッドユニット調整

ゲイン調整が終わったら(・・・いや、まだ終わりではないですけど)続いてはヘッドユニットの調整です。

前述の通りウチのシステムはパッシブネットワークを使わずにヘッドユニット直結のマルチシステムですので
ヘッド側のネットワーク調整が必要になってきます。
といってもアンプは以前から着けていたし、設定メモリーしてあるだろ?ですって??(笑)
そうなんですけど、アンプの駆動力が変わってくると出る音も違うんですよね〜〜(;^_^A アセアセ…
私自身も換装作業以前からポン着けでOKとは思ってませんでしたが、いざ以前の設定で鳴らしてみると
かなりバランスが悪くなってます。高音出過ぎ/低音出過ぎって感じで。。。
これはパワーアンプの駆動力(主にダンピングファクター(詳しくは・・・webで調べてね)が関係してるのですが、
簡単に言えばスピーカを動かす/止めるが上がったため、よりスピーカを強く駆動していると言った感じです。

ということで、現在鋭意調整中です(;^_^A アセアセ…


4.ファーストインプレッション

まだまだ調整中ですので、使い込んだAPA4161とは直接比較できないかとは思いますが、
それでも第一印象としてはかなりパワーのあるアンプだなぁという印象でした。
ちなみに定格出力だけで言うとPAP4161(アゼスト)が40w×4ch、今回のアンプが30w×4chと
定格出力だけで比較すると小容量なんですけど、アンプの性能は定格出力だけでは語れませんので、
この辺が難しいところです。詳細は・・・現在勉強中ですが、使ってるヒューズを見ても違いが分かります。
今までのアンプのヒューズが25A×2個(2ch×2系統=4chのアンプですから2個つきます)でしたが、
今回のKICKERのZX460は30A×2個です。ということはそれだけ電気を必要としているわけです。

その辺の話はまた勉強したら随時書いていきます。

ともかく・・・このアンプを手なずけるには今まで以上にがんばらねばならないです!!
それだけやりがいがありますよね〜〜〜!


番外.アンプの設置位置

今までは助手席足下(フロアー)に設置し、上にすのこを置き、その上からカーペットを敷いてましたが、
今回のアンプは幅が多少小さくなったためつま先の先のほうに設置しました。


アンプを設置し、


上にすのこをおいて、上からカーペットを敷きました。

もちろん一時的な設置方法です。
この方法ではアンプの放熱が放熱フィンと木板の間のスリットからだけになり放熱にかなりの
支障をきたします。
また完全には固定していませんので、危険性もあります。
ゆくゆくはアンプボードを作りしっかり固定します。
ただ、それは・・・ちゃんと音が出てアンプをいじる必然性を感じなくなってからですね。。。

また今回スピーカ側もちょっとさわりました。

スピーカグリルの装着です。
これはRyoさんからお借りした物ですが、やはりスピーカむき出しだと。。(汗)

ですがこれも仮の姿です。ちょっと時間とお金が出来たら内張りのスピーカグリル風のところを
全て切り取ってパンチングネットを張る予定です。

また、以前からツイータをAピラーに移設していましたが、写真を掲載してなかったため今回掲載します。

あっそうそう、アンプの調整が(とりあえず)一段落したところで、アンプのヒューズを交換しました。

実はアンプ購入が決まった翌日の2004年1月9日。
知る人ぞ知る秋葉原のインパルスというお店にお邪魔してスーパーリッツヒューズを買ってきていたんです。
今までのクライオヒューズでも良かったのですが、ヒューズ容量が上がってしまったので買い直しです。
で、お店の方といろいろ話していて、(クライオとリッツの違いなど)いろいろと伺うことが出来、その際に
取り付け方法も教えていただきました。
リッツヒューズの場合極性があるため、全ての組み合わせで試してみてください。とのことでした。
その善し悪しはより良くなった方が正極だと仰ってました(分かるかなぁ、、(汗))
特に音量を下げると顕著に分かるそうです。

で、装着。
確かに方向を変えると変わるような気がします。
一方は高音が強くなったような”気がします”し、もう一方は低音が強くなったような“気がします”(爆)

でも、総じて言えることは純正ヒューズよりクリアな音質になった・・・ような気がする(笑)
電気伝導性ではリッツとクライオはかなり違うと伺いましたが、ワタシの耳ではどちらも良くなったような気がしました(^_^)v

あっ!新しいアンプをろくに鳴らしてないのにヒューズを変えた理由は、とりあえず同じ土俵で旧アンプと
音の比較をしたかったからでした。

以下、続編に続く(かな?)

あっそうそう、、、アンプ装着の翌日(つまり12日)に調整のために半島突端の人気(ひとけ)の無いところに
行って調整してきました。
そして終わって上記の通りアンプを設置位置を変更して帰ってきたのですが・・・
昨日は出てなかったオルタネータノイズがばっちり乗ってしまいました(汗)
助手席のフロアに置いていた時は出てなかったし、今回もパワーケーブルとRCAを離してあるんですけど
ひょっとするとRCA入力端子がECUのごく近くに来てしまったために発生したのかも・・・
ああ・・・来週も移設作業だ。。。。(鬱)

2004年1月12日 初稿執筆


Special Thanks!!

ともぞーさん
みっち〜さん
山ちゃん