Panasonic DMC-FZ1 紹介 〜 こいつ怪物!

※本ページは主にdigital cameraの機能紹介を目的としておりますので、サムネイルは
  ともかくとして、LINK先の画像はサイズが大きいです(基本的に撮影後無加工)。
  ご利用になってるNET環境によっては読み込みに時間が掛かることがあります。
  ご了承ください。


1.序章

ということで、2003年のゴールデンウィーク最終日に不注意で3代目デジカメたるFinePix2300を
水没させてしまい、新しいデジカメの購入に至りました。

実はそろそろ買い換えも…と検討していた矢先で、いろいろと他機種と比較検討していましたが、
正直この機種しかないと思っておりました。それは、

・光学12倍ズーム搭載
・開放絞り F2.8(全域)
・視度調整機能付き電子ファインダ
・デジカメらしからぬデザイン

と言う点でした。3万円台のデジタルカメラ(以下デジカメ)では3倍ズームというものが標準ですが、
こいつは12倍。しかも大口径レンズのおかげでF値が2.8と明るいレンズになっています。
さらに驚くべきは開放絞り値がズーム全域に渡って不変ということです。
これはどういう事かと言えば、広角側であっても望遠側であっても明るさが変わらないということです。
なんのこっちゃ?って思った方は他機種のデジカメのカタログを見てみてください。
広角側ではF値が2.8であったとしても望遠側では4〜5になるものがほとんどです。
(これは一眼レフのズームレンズでも同じです)
もう一つの特徴として電子ファインダーがあります。ほとんどのデジタルカメラやコンパクトカメラは
光学実像式といって、実際のレンズに入ってきた画像ではなく別の場所に開けた穴からの画像を
見ての撮影になります。ということは(特に近接撮影の場合に視野の差や中心位置の違いが
出てくるわけです。…といっても通常は背面の液晶を見れば同じ事が出来るんですが・・・
あとは普通のデジカメと違いデザインが普通のカメラであったということでしょう。
なにせでっかいレンズが突き出してますからね〜〜

ということで端的に言えば一眼レフユーザーでも納得の機能、、、というより
マニア指向のカメラであったのが選択した最大の要因でした。

勿論・・・・CMも要因の一つであったのは・・・否定しません(笑)


2.機能紹介(抜粋)

  スペック 備 考
構成 LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ8群13枚 非球面レンズ3枚
光学ズーム 12倍  
デジタルズーム 単写時最大3倍、連写時最大2倍 バリアブルデジタル
開放絞り値 F2.8 全域(最小絞りは不明)
焦点距離 f=4.6〜55.2mm  
同35mm判換算 f=35=420mm  
有効画素数 200万画素  
撮像素子 1/3.2型CCD 総画素数211万画素
記録画素数 1600×1200
1280×960
640×480
320×240(動画撮影時)
 
ISO感度 AUTO/50/100/200/400  
露出 プログラムAE  
露出補正 1/3EVステップ,±2EV  
測光方式 インテリジェント評価測光/
スポット測光(スポットモード時)
 
画質モード ファイン/スタンダード  
シャッタースピード 8〜1/2000秒  
連写撮影 4コマ/秒(全ての記録モード)
最大7コマ/秒(スタンダード)
最大4コマ/秒(ファインモード)
 
ファインダー 電子ファインダー 視度調整付
記録メディア SDメモリーカード/マルチメディアカード 8MB・SDカード付属
電  源 リチウムイオンバッテリー 7.2V・680mAh 付属
電池寿命 液晶モニター撮影:約100分(約200枚)
ファインダー撮影:約120分(約240枚)
 
付属品(抜粋) PC接続キット、SDカード(8MB)、レンズキャップ、
レンズフード、レンズフードアダプタ、ストラップ、
バッテリー、ACアダプタ、
別売フィルター(55mmφ)装着はレンズフードアダプタを使用することにより可能 

詳細はPanasonicオフィシャルホームページをご覧下さい。

実機をいろいろといじっていて、まず良いと思ったのはカタログや取説には詳しく書いてませんでしたが、
一眼レフでよく使用するフィルター群(55mmφ)が使用可能であったことです。カタログにも別売りで
NDフィルタやMCプロテクタの装着可能と書いてありましたので何φか分かりませんでしたが、
市販フィルタの装着が可能だと思っていました。で、実際に試したら55mmφがぴったりでした。
我が家には55mmφのフィルタが何枚かありましたので、そのまま流用しました。

また、逆にあれば良いな〜と思ったのは・・・
 ・撮影モードでシャッタースピード優先や絞り優先モードがあれば良かったなぁ〜と思ったこと。
 ・ストロボが外部装着出来れば良かったな〜と思ったこと
位でした。まぁ優れたプログラムAEがあれば問題ないのですが、意図的に被写界深度を変えて
背景をぼかしたり、逆にパンフォーカス撮影が出来ないのがちょっと残念でした。
あとは、出来れば広角側がもう少しあればなぁ。。。と思います。
ストロボに関してもガイドナンバーが明記されていないのでどの位の出力か不明ですが、
大きさから考えてもそんなに大出力ではないです(最大撮影範囲2.1m/ISO100時)。


3.実際の撮影

撮影データ  
撮影日 2003年 5月16〜17日
天 気 薄曇り
撮影モード・画素数 スタンダードモード、1280×960
ホワイトバランス AUTO
スポットモード 明記写真のみON
ISO感度 AUTO
カラーエフェクト OFF
画質調整 標準
手ぶれ補正 ON
記録メディア 128MB・SDカード

曇天の中、早速撮影をしてみました。
操作性は良好です。


(1)夜間撮影

被写体はkyoさんのNewマシンです。


ストロボOFFです。肉眼ではもう少し暗いです。


暗さは上述の通りかなり暗いですが、オートフォーカス(=AF)がよく機能してます。
ただ、これより暗いとAFが対応し切れません。
手動フォーカスリングか赤外線測距が出来れば100点なんですが・・・
そこまで行っちゃうと5万円以下では買えませんが。。。(笑)


同画角でのストロボ有無の比較です。左写真位の光源+αがあれば
AFは働きます。


(2)ズーム性能

撮影位置はすべて固定です。


最広角側(約35mm(35mm判換算値。以下同じ))での撮影。


光学12倍時(約420mm)での撮影。


光学12倍×デジタル3倍=36倍撮影時(約1260mm)

まず驚いたのが手ぶれ補正機能です。上記写真はすべて手持ちでの撮影です。
補正無しであればブレブレの写真になりがちですが、多少ブレてますが
補正でなんとか見れる写真になってます。
但し、デジタルズームは…やはりおまけですね。テレコン使った感じに荒れた画質になります。


(3)ズーム性能その2

風景写真です。


約35mmでの撮影。青丸の所をよく見ていてください。


光学12倍(約420mm)での撮影。


デジタル併用36倍(1260mm)での撮影。

※鉄柵に肘をレストさせての撮影

かなり寄れることが分かります。特に右写真は動体写真ですが良く追従できてます。


(4)スポットモード


かなりのコントラスト差がありますが、フォーカス&露出はパッドにあってます。


スポット測光(左写真)と標準測光(右写真)の比較です。
スポット測光ではドアポケット内のタオルを目標にしています。


(5)露出補正


左上から順に、標準、-1EV、-2EVです。操作はモードボタンを押すことなく
クロスキーで直接補正を掛けれますので素早く露出補正が掛けれます。
また、自動で補正状態を変化させ連続3枚撮影できるオートブラケット機能も
装備しています。


(6)近接撮影


背景を綺麗にぼかすことが出来るのが大口径望遠搭載機の醍醐味です!!


4.撮影を終えて

今回は夜間撮影と曇天下での撮影でしたので、若干色味のあせた発色の悪い画質になりました。
これが晴天下であればまた違った発色になると思いますが、晴天下で前愛機位の発色(下写真参照)

が出れば満点ですね。

また操作性全般に言えることですがとても分かり易く、メニュー等も概ね深い位置にある
メニューが無いため、操作も素早くできました。

あとは、今回は使いませんでしたが、市販フィルタを装着しての撮影や、
内蔵の画質調整機能を使った撮影での仕上がりが楽しみです。

また、撮影時にファインダー内や液晶モニター内に各種撮影データ(絞り・シャッタースピード)
が表示されるのもマニア心をくすぐります。
(ただ、データとしては保存されないです。これがデータに保存できればあとからどんな状況で
どのような設定で撮影したかが分かってなお良いんですが・・・

ただ、やはり手ぶれ補正機能と大口径レンズによる背景のぼかしについては脱帽です。
デジタルズームを使っての最大望遠時に手持ちでの撮影で十分実用になる写真が
撮れるとは思ってませんでした。

ともかく、こいつはまさに怪物・・・いや化け物です!

各所で何度も書いてますが、これだけの機能・性能を5万円内外(2003年5月現在)で
購入できるのはホントに費用対効果が高いと思いました。

(2003.05.17 初版執筆)


おまけ


自分の目で見たのとほぼ同じ目線でツイータを撮影しました。
現在こんな感じでツイータの向きを固定しています。

また・・・某Tさんの影響(?)で最近は・・・


電圧表示も出しています(今までは回転のみ)。
これで試聴中のバッテリー管理もばっちり!?


※今回はデジカメの紹介ということでほとんどの拡大写真を無加工でアップしましたが、
 次回からは通常通り加工した写真をアップします。
 なにせ・・・一枚300〜400KBは大きすぎますよね(汗)