Panasonic DMC-FZ7 紹介 〜 怪物を大きく越えた怪物!

※本ページは主にdigital cameraの機能紹介を目的としておりますので、サムネイルは
  ともかくとして、LINK先の画像はサイズが大きいです(基本的に撮影後無加工)。
  ご利用になってるNET環境によっては読み込みに時間が掛かることがあります。
  ご了承ください。


1.序章

前回FZ1を購入したきっかけは前機の水没。

ですが今回は・・・

お陰様でFZ1は元気です。
それに購入当初に

また、逆にあれば良いな〜と思ったのは・・・
 ・撮影モードでシャッタースピード優先や絞り優先モードがあれば良かったなぁ〜と思ったこと。
 ・ストロボが外部装着出来れば良かったな〜と思ったこと
位でした。まぁ優れたプログラムAEがあれば問題ないのですが、意図的に被写界深度を変えて
背景をぼかしたり、逆にパンフォーカス撮影が出来ないのがちょっと残念でした。
あとは、出来れば広角側がもう少しあればなぁ。。。と思います。
ストロボに関してもガイドナンバーが明記されていないのでどの位の出力か不明ですが、
大きさから考えてもそんなに大出力ではないです(最大撮影範囲2.1m/ISO100時)。

と、言ってましたが、シャッタースピード優先AEや絞り優先AEについては、
別売りのファームウェアバージョンアップにて性能的には後継機種のFZ2と同等になってました。

画質も良いし、使い勝手も良いし、、、
ということで買い換えは検討してませんでした。

では何故?

いや〜安かったんです(爆)
ホームオーディオのAVアンプは初代がXR50、そして2代目はXR55になのですが、
2代目のほうが安かった・・・との同じような関係ですね。

まぁタイミング的にも年度末で決算価格だった、と言うこともあるでしょうし、前回は店頭で、
今回は通販で買ったというのもあるでしょう。。。(ってかやっぱり通販の方が絶対的に安いよね?(笑))

それに、実は半年ほど前にFZ7の1代前のFZ5かその上位機種FZ30の購入検討をしていたんです。
でも9月に・・・
で、出費が・・・
ということで購入中止をしたという経緯がありまして。。。(汗)

で、今回は・・・

メールマガジンの価格を見て衝動買いしちゃったわけです。

でも、正直なところ勢いで買ってしまったものの、同格な2機種。
確かに6Mピクセルになっていたり(後述)と、性能的には上がっていますが、所詮は後継機種。
さほどの期待はしてませんでした。

しかし・・・


2.機能紹介(抜粋)

   DMC−FZ1 DMC−FZ7
スペック 備 考 スペック 備 考
構成 LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ
8群13枚
非球面レンズ3枚 LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ
8群11枚
非球面レンズ3枚3面
光学ズーム 12倍   12倍  
EX光学ズーム       14.7倍/400万画素時
16.5倍/300万画素時
CCD使用範囲を狭くし焦点距離を望遠側にシフトさせる機能。
デジタルズーム 単写時最大3倍、連写時最大2倍 バリアブルデジタル 最大4倍 バリアブルデジタル
開放絞り値 F2.8 全域(最小絞りは不明) F2.8(ワイド端)〜F3.3(テレ端)  
焦点距離 f=4.6〜55.2mm   f=6〜72mm  
同35mm判換算 f=35=420mm   f=36〜432mm  
有効画素数 200万画素   600万画素  
撮像素子 1/3.2型CCD 総画素数211万画素 1/2.5型CCD 総画素数637万画素
フォーカス 通常/マクロ(モードダイアル)
ノーマル/スポットAF
  通常/マクロ(モードダイアル)
9点/高速3点/高速1点/スポット
アニュアルフォーカス(ジョイスティック)
AF補助光搭載
記録画素数 1600×1200
1280×960
640×480
320×240(動画撮影時)
  2816×2112
2304×1728
2048×1536
1600×1200
1280× 960
 640× 480

 848× 480(動画撮影時)
 640× 480(   〃   )
 320× 240(   〃   )
 
ISO感度 AUTO/50/100/200/400   AUTO/80/100/200/400/800/1600  
露出 プログラムAE オプションで絞り優先AE、
シャッター優先AE追加可能
プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出、プログラムシフト  
露出補正 1/3EVステップ,±2EV   同左  
測光方式 インテリジェント評価測光/
スポット測光(スポットモード時)
  インテリジェント評価測光/中央重点測光/スポット測光  
画質モード ファイン/スタンダード   TIFF/ファイン/スタンダード  
シャッタースピード 8〜1/2000秒   60秒〜1/2000秒  
連写撮影 4コマ/秒(全ての記録モード)
最大7コマ(スタンダード)
最大4コマ(ファインモード)
 
3コマ/秒・2コマ/秒
最大13コマ(スタンダード)
最大7コマ(ファイン)
 
ファインダー 電子ファインダー 視度調整付 同左  
記録メディア SDメモリーカード/マルチメディアカード 8MB・SDカード付属 同左 メディアは別売り
電  源 リチウムイオンバッテリー 7.2V・680mAh 付属 リチウムイオンバッテリー 7.2V・710mAh  
電池寿命 液晶モニター撮影:約100分(約200枚)
ファインダー撮影:約120分(約240枚)
  液晶モニター撮影:時間未記載(約320枚)
ファインダー撮影:時間未記載(約340枚)
 
付属品(抜粋) SDメモリーカード(8MB) , バッテリーパック(7.2V 680mAh) , バッテリーチャージャー/ACアダプター(100〜240V対応) , 電源コード , DCコード , A/Vケーブル , USB接続ケーブル , CD-ROM , レンズキャップ , レンズフード , レンズフードアダプター , ストラップ
別売フィルター(55mmφ)装着はレンズフードアダプタを使用することにより可能  バッテリーパック (7.2V、710mAh)、バッテリーチャージャー(100〜240V対応)、AVケーブル、USB接続ケーブル、ストラップ、レンズキャップ、レンズフード、フードアダプター、CD-ROM 別売フィルター(52mmφ)装着はレンズフードアダプタを使用することにより可能。
55mmφ装着については別売りアダプタ仕様により可能。

詳細はPanasonicオフィシャルホームページをご覧下さい。

まぁ概ね性能は向上してますが、一部の機能がスペックダウンしてます。
一番大きいのは開放絞り値がFZ1では全域F=2.8だったものが、FZ7ではテレ時に半段暗くなってます。
もっとも。。。
光学12倍でテレ端〜ワイド端で半段しか絞りが変わらないという点もスゴイと言えばスゴイ性能なんですけどねぇ・・・

連写速度も秒4コマから3コマにスペックダウン。
連写コマ数は増えなくてもいいから連写速度を上げて欲しかったなぁ、、、

あと、室内での撮影やPC接続時にあれば便利なACアダプタが別売りになりました。
FZ1の場合はチャージャー兼アダプタだったのですけど・・・

左がFZ1付属のチャージャー兼アダプタ、右がFZ7付属のバッテリーチャージャーです。
機能の他にもFZ7付属品はコンセント直結になってます。

もっとも、FZ1用がそのまま使用出来ますので、FZ1を下取りに出さないのであれば問題なしです。
(蛇足ですが、バッテリーも非公式ながらFZ1用が使用出来ます)

またおまけでしか無かった8MBのSDカードが別売りになりました。
この点については・・・歓迎すべき方向ですね♪


3.外観の違い

外観的にはさほどの変化はありません。
強いて言えば一番レフでいうペンタプリズム部分の造形がより一眼レフに近くなった感じです。
また、グリップも大型化し、ホールド性も向上してます。
形状自体は半廻り小さくなりました。・・・と、共に、、、めっちゃ軽くなりました!
まぁ、重さと性能はトレードオフな気もしますが、思っていた以上に軽くなりました。
そしてグリップ形状の変化に伴って、シャッター/ズームスイッチの位置も変更されてます。
(ちと遠くなって、慣れないと押し間違えます。。。)

背面は・・・

液晶画面が大型化してます。
また、ファインダーの位置もペンタプリズム部分に移動してます。
・・・なにげに気に入ってたんですよねぇ、、、FZ1のファインダーの位置。
右目でのぞき込む際に鼻の脂が液晶モニターに付かなくて(爆)

そして液晶モニター!

上で書いた通りでかくなってますが、それ以上に変わったのがモニターの明るさ。


左2枚がFZ7、右2枚がFZ1です。
FZ7は暗所撮影時にモニター内映像を間欠表示させ(フレームレートを下げる)その分蓄積表示させてます。
これにより暗所での画像確認が容易になりました。
勿論明所ではFZ1と同様にフレームレートの上がったなめらかな動画(!?)が表示されます。

他の変更点は、クイックメニュー操作のできるジョイスティックの新設があります。
よく使うメニューを呼び出すことが出来るので便利です。
一方・・・今までのメニュー操作等を行う操作パッドは決定ボタンを中心とした5ボタンになりました。
が、一個一個のボタン形状が小さいため押しにくくなりました。
ボタン全てで見た場合では面積的にはほとんど変わってないのですから、パッド状でも良かったような気がします。

あとは・・・

ストロボ形状。
ポップアップ機構がかなり簡略化されてます。
今までのですら安っぽいという評価だったのに、さらに安っぽくなってます。
また、今回も外部シューは付いてませんので、外付けストロボは接続出来ません。


4.実際の撮影

撮影データ  
撮影日 2006年 3月23〜25日
天 気 晴天
撮影モード・画素数 スタンダードモード、表記無き場合は1600×1200
ホワイトバランス AUTO
ISO感度 AUTO
カラーエフェクト OFF
画質調整 標準
手ぶれ補正 ON
記録メディア 128MB・SDカード(FZ1)/2GB・SDカード(FZ7)

(1)夜間撮影

以下はFZ1特集からの転載。

被写体はkyoさんのNewマシンです。

ストロボOFFです。肉眼ではもう少し暗いです。



暗さは上述の通りかなり暗いですが、オートフォーカス(=AF)がよく機能してます。
ただ、これより暗いとAFが対応し切れません。
手動フォーカスリングか赤外線測距が出来れば100点なんですが・・・
そこまで行っちゃうと5万円以下では買えませんが。。。(笑)


・・・と、前回は書いてますが、付いちゃいました!AF補助光測距もマニュアルフォーカスも!

なので真っ暗な中でも、測距光がとどけば正確なAF動作をします。


ホントに真っ暗な中で撮影しました。
どの位くらいかというと・・・ファインダーで見てもどんな画角なのかが全く判別出来ない位です。
おかげでこのアングルで撮るために3枚も撮っちゃいました(笑)

また、ストロボのガイドナンバーも増えていそうです。
ストロボ光のとどく範囲がより後方まで伸びてます。


(2)ズーム性能

撮影位置はすべて固定です。
また、FZ1はスカイライトフィルターが装着されてます(FZ1側が少し桃色掛かってるのはそのせいです)



ワイド端での撮影(左がFZ1、右がFZ7。以下同じ)
あと・・・ゴメンナサイ。FZ7でフロントマスクの引きの絵を撮影してなかったようです。。



光学12倍時(FZ1)、Ex光学16倍(FZ7)での撮影。


デジタルズーム併用最大倍率です。
デジタルズームは…やっぱりおまけです。


(3)ズーム性能その2

風景写真です。



(4)細部再現性1


若干ではありますけど、FZ7の方がしっかりフォーカス(=ピント)が合ってます。


(5)細部再現性2


フィルター装着の有無はありますが、FZ7のほうが露出測距性能が上がって、撮影意図に近い撮影が出来ました。


また全てにおいて言えますが、合焦時間がFZ1もなかなかなものでしたが、FZ7は瞬間です。
これは正直すげ〜驚きでした。


(6)深夜撮影(暗所撮影)能力

ここからはFZ1の写真は無し。
だって・・・AF合焦しなかったんだもの、、、

ということで、比較写真を撮影しましたが、一つ一つに大きな変化はありませんが、
まさに正常進化と呼ぶにふさわしい進化を遂げたと思います。
FZ1購入時点でもこれだけの機能・性能を5万円内外(2003年5月時点)で購入できるのは
ホントに費用対効果が高いと思いましたが、今回はそれ以上に破格だと思います。

きっとFZ2、FZ3から買い換えても満足すると思いますよ〜〜〜〜(誘惑)

ともかく衝動買いで買ってしまったものの、結果大正解だと思いました。

(2006.03.26 初版執筆)


以下撮影ギャラリーです。



最後に・・・6Mピクセルでの一枚。